【トピックス】世界最大級の造形の祭典、“ガレージキット”の聖域「ワンダーフェスティバル2020[冬]」が2月9日(日)開催!

※この記事は1年以上前の記事であるため、一部情報が変更されている場合がございます。

世界最大級の造形の祭典「ワンダーフェスティバル2020[冬]」が、2020年2月9日(日)に開催。幕張メッセ 国際展示場1~8ホールにて実施予定です。

 

以下、プレスリリースより抜粋。

開催概要

ワンダーフェスティバル 2020[冬]
(英文表記の際は“Wonder Festival 2020[Winter]”もしくは“WONDER FESTIVAL 2020[Winter]”)

【開催期日】
2020年2月9日(日曜日)

【開催時間】
10:00~17:00

【会場】
幕張メッセ 国際展示場1~8ホール(予定)

【一般参加料】
税込 2,500円(公式ガイドブック付/小学生以下無料)

【主催】
ワンダーフェスティバル実行委員会

【参加ディーラー数】
約2,150ディーラー(プロモーション企業出展含む)

【総参加者数】56,000人(目標)

過去4開催の実績
2018年・冬 54,796人(幕張メッセ国際展示場1~8ホール)
2018年・夏 52,206人(幕張メッセ国際展示場1~8ホール)
2019年・冬 53,512人(幕張メッセ国際展示場1~8ホール)
2020年・夏 48,537人(幕張メッセ国際展示場1~8ホール)

 

催事内容(ワンダーフェスティバルの構成要素)

1.“ガレージキット”(P04に詳細あり)の展示・販売
ワンダーフェスティバルのメイン催事です。プロ、アマチュアを問わず、原型製作者独自のイマジネーションとテクニックにより 製作された原型を複製、“ガレージキット”として展示・販売し、その作品の出来映えを競います。出展作品数も世界一なら、それらを買い求める人数も世界一。プロ及びアマチュアのガレージキットメーカーは、この「ハレの日」のために半年以上の時間を費やした力作(新作)を持ち込むことになり、買う側も売る側も、必然的に異常なまでのハイテンションに包まれます。

2.『ワンダーショウケース』(P05に詳細あり)選定アーティストの発表、作品の先行販売
’99年夏より、ワンダーフェスティバルの公式レーベルとして発足した『ワンダーショウケース』、その選定アーティストの作品(ガ レージキット)を特設ブースにて販売します。「参加者の物欲を満たすため、主催者の営利のための販売」ではなく、「ワンダー フェスティバルやガレージキットのあり方を参加者へ問うためのプレゼンテーション」として、ワンダーフェスティバル実行委員会が真摯に取り組むプロジェクトです。

3.オリジナル造形物の展示・販売
オリジナル創作の造形物の展示・販売。造形作家や造形工房、そしてそれらを目指す出展者のブースは、彼らにとって、未来への可能性を秘めたプレゼンテーションの場となります。

4.メーカー(企業)出展
ガレージキット/フィギュアメーカーはもちろん、ゲームメーカー、食玩メーカー等の企業出展者による新製品発表や限定品販売など、本格的な展示小間を組んだプロモーションスペースも出展されます。

5.3D(デジタル)モデリングプロモーション&トークステージ
『一般社団法人 3Dデータを活用する会・3D-GAN』とワンダーフェスティバル実行委員会が正式にジョイントし、いま現在怒濤の勢いでムーヴメント化しつつある3DCGや3D CAD/CAMなどを駆使したデジタルモデリングを推奨していきます。「デジタル技術を駆使したフィギュア造形の最前線がここにある!」とお考えください。

6.生産の相談、造形素材の実演
造形素材メーカー、製品生産メーカー等が、各々の特質を活かしたPRを行い、最新の技術、生産方法や素材を提案します。

7.コスチュームプレイヤーによるコスプレ
同人誌即売会等で今や、すっかり定着した感のあるコスプレ。同種イベントの中でも、最も規制の少ない環境によって、コスチュームプレイヤー達にとっても存分に表現を発揮できる場となっており、見逃せない要素となっています。

――――上記の他にも様々なイベント内企画などによって、「世界最大級の造形の祭典」の名に恥じない空間が生み出されます。

 

“ ガレージキット”、そしてワンダーフェスティバルとは何か?

“ガレージキット”とは、「既製のプラスチックモデルに飽きたらず、自身の造形的ニーズやクオリティにこだわるマニアたちが、自分自身で造りあげた原型をシリコーンゴムで型取りし、レジンキャストと呼ばれる二液混合硬化型のプラスチック樹脂を注型して複製品を作り、その価値を理解・共有することができる仲間だけにごく少量だけ頒布していた手作りの模型」のことを指します。ガレージキットの語源は1960年代にアメリカで流行したガレージロック (自宅のガレージやバックヤードで演奏されるような、荒削りなロックンロール)にあり、「個人のガレージ(作業部屋)から情報(オリジナルモデルの複製品)を発信していく」という意味合いから、ごく自然とこの名称が定着していきました。

1980年代初頭に産声をあげたガレージキットは、金型成形による、工業製品としてのプラスチックモデルでは成し得なかった緻密なモールド(=彫刻表現)の再現性と、原型製作者の思い入れや作家性が見事に反映され、またたく間にマニアたちのあいだに広がっていきました。大手メーカーのマスプロ製品では(主に採算面で)実現不可能だったマイナーなアイテムも、リアルタイムで生産されるようになり、また、「自分自身がメーカーになれる」という高揚感や共犯意識がガレージキットシーンの急速な成長を促した結果、今日では一般的模型店レベルにまで商品が普及しています(創生期に問題とされた生産数の少なさや高価格なども、生産技術の急速な進歩と原材料費のコストダウンにより解消されています)。こうした状況の中で、プロ、アマチュアを問わず、自分たちが腕によりを かけて製作したキットを持ち寄って展示・販売することにより、自分の造形力を世に問うことを目的としてはじまったのが『ワンダーフェスティバル』です。この日だけしか販売が許可されない既存キャラクターのキット(いわゆる「当日版権」)、一品限りの造形物、各プロディーラーの新製品や限定品などが並ぶのも、当イベントの大きな魅力となっています(アマチュアが発表するキットなどは販売量がごく少量で、この日を逃すと永久に手に入らないものもあります)。

さらに、このイベントを支えているのが一般参加者の存在です。開催毎に多少の変動はあるものの、ほぼ安定した動員数を維持し、発足当初は若い世代の模型マニアの中でも、とりわけディープな層がほとんどで、ほぼ全員が男性であったものが、造形物の多様化に伴い、女性、家族連れ、初老の紳士といった、性別・世代的広がりも更に 拡大し、「この先の可能性」を感じさせつつあるのが現在の状況と言えます。

この先も、「ガレージキットシーンの最前線」「ガレージキットの聖域(サンクチュアリ)」という根底の部分を見失うことなく、“造形”をテーマとしたバラエティに富む魅力的なイベントとして、ワンダーフェスティバルを発展させて いきたいと考える次第です。

 

公式レーベル『ワンダーショウケース』について

ワンダーフェスティバルのイベント規模拡大と、世間一般からの認知や理解を獲得したことは、ワンダーフェスティバルを運営する側にとっては「痛し痒し」だと言わざるを得ない部分があります。イベントが成長するにつれ、そもそもワンダーフェスティバルのパワーの源であったはずの「ほかの何よりも圧倒的に出来のよい模型であろうとし続ける“ガレージキットスピリッツ(=ガレージキットならではの先鋭的な精神性)”」が薄まりつつあるように感じられるためです。

クオリティを追求するよりも、参加することを楽しみたい――こういった人たちが増えたおかげで、ワンダーフェスティバルがメジャーになった事実を否定するわけではありません。ただし、会場内にいまだ現存する「圧倒的なものを作りたい、そのことを見ている側にも理解してほしい!」という熱きスピリッツを胸に抱いている人たちが、森の中に隠された木のように埋もれていってしまうのは、悲しすぎやしないだろうか?こうした環境から(逆算的に)発足することとなったのが、『ワンダーショウケース』なるワンダーフェスティバル公式レーベルなのです。

ワンダーショウケースは、ワンダーフェスティバルから生まれた新進ガレージキット作家の育成と繁栄に目的を置くアーティストプロデュースシステムです。平たく言ってしまえば、有能な作家をピックアップして広く紹介していくことにより、その作家にこの先の“可能性”を提供すると同時に、ガレージキットスピリッツの意味やあり方を下の世代にも(細々とでも)継承させていくことを目的としています。

ワンダーショウケースにピックアップされたアーティストたちが、その先どのように変化していくかも気になるところですが(一夜明けたらスーパースターとなる者もいるでしょうし、堅実なプロの造形家を目指す者や、あえてアマチュアに踏みとどまり、ワンダーフェスティバルを拠点として作品を発表し続けていく者もいるでしょう)、ワンダーショウケースの発足がワンダーフェスティバル参加者たち全員にどのような変化をもたらすか、この部分がいちばんのポイントです。また、ワンダーフェスティバルを足掛かりとし、世界(たとえばハリウッド)へ羽ばたいていくクリエイターが出現するのは時間の問題といえます。だからこそ、“モノ(造形物)”だけでワンダーフェスティバルを語るのではなく、“人”という切り口でも眺めてほしい――ワンダーショウケースにはそうした想いも込められているのです。

『ワンダーショウケース』レーベルプロデューサー/模型文化ライター あさのまさひこ

 

Illustration : KIYOHIKO AZUMA
©KAIYODO,Mizutama Keinojo,KIYOHIKO AZUMA/YOTUBA SUTAZIO 2020
©2020 Wonder Festival Project Office All Rights Reserved.

ツイート
Top