『ゴールデンカムイ』の公式解説本「アイヌ文化で読み解く『ゴールデンカムイ』」が集英社新書より発売中。
連載開始時よりアイヌ語監修を務める中川 裕氏が、漫画の名場面を引用しながら解説を行っています。また、原作者の野田サトル氏による、オリジナルの描き下ろし漫画も掲載されています。
以下、プレスリリースより抜粋。
冒険活劇漫画「ゴールデンカムイ」は、2014年より週刊ヤングジャンプで連載が開始され、既刊16巻・累計発行部数900万部超(2019年3月13日現在)。2018年に手塚治虫文化賞でマンガ大賞を受賞し、アニメ化も実現したという超人気作です。
明治後期の北海道を舞台に、日露戦争を生き延びた「不死身の杉本」こと元軍人・杉本佐一が、アイヌの純真無垢な美少女・アシ(リ)パとの出会いなどを経て、網走監獄の死刑囚が隠したという莫大な埋蔵金を探し求めて壮絶な生存競争サバイバルを繰り広げる、というストーリー。
アイヌ文化への興味を抱くきっかけになったという方も多い作品です。3月15日(金)発売の集英社新書『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』は、そんな大人気作品でアイヌ語監修を務める中川 裕氏が、漫画の名場面をふんだんに引用しながら解説を行った、いわば唯一の「公式解説本」。また同時に、アイヌ文化への最高の入り口となる画期的入門書です。
原作者・野田サトル氏によるオリジナル描き下ろし漫画も掲載しています。◆原作「ゴールデンカムイ」を読み返したくなる!
本書には、アイヌ語監修として連載開始時から漫画にかかわってきた「作品の伴走者」ならではの情報が満載です。「アシ(リ)パたちの名前はどのように決まったのか」
「人気のシーン、“オソマ”と“チタタ(プ) ”にまつわる裏話とは?」
「“ヒンナ”の正確な意味と、本当の使い方」など、原作ファンならば漫画が100倍面白くなること必至! もちろんそれだけではなく、原作を読んだことがない方でも楽しめる内容が盛り沢山です。
「アイヌの先祖は先祖はどこから来たか?」
「地名から解き明かす北海道の歴史」
「アイヌ文学、徹底解説!」
「アイヌ語と日本語の関係」など幅広い話題をカバーしており、アイヌ文化や北海道について学ぶうえで最高の入門書となっています。
上のカットは、アイヌのヒロイン・アシ(リ)パが初めて見た味噌を「オソマ」だと勘違いしてしまうシーン(コミックス2巻8話より)。最も人気のある場面のひとつです。こういった話は実際に起こり得たのか、等の疑問について「ゴールデンカムイ」の名場面をふんだんに引用しながらひとつひとつ解説していきます。ファンの方ならば、思わず原作を読み返したくなるはずです。
◆描き下ろし漫画もアリ!
「ゴールデンカムイ」原作者の野田サトル氏による6ページの描き下ろし漫画「杉元佐一探検隊シリーズ-新書-」を特別に掲載! 下の絵は扉絵です。中川 裕氏によるアイヌ文化の解説に絡んだストーリーになっており、文章を楽しんだ後で読めばさらに面白く、学びが多い内容となっています。◆目次
序章 アイヌ文化に人々を惹きつける「ゴールデンカムイ」の魅力
–「ゴールデンカムイ」主要キャラクター一覧・あらすじ
第一章 カムイとアイヌ
第二章 アイヌの先祖はどこから来たか?
第三章 言葉は力
–コラム(1) 小樽から見た「ゴールデンカムイ」(寄稿:石川直章/小樽市総合博物館館長)
第四章 物語は知恵と歴史の宝箱
第五章 信仰と伝説の世界
–野田サトル氏描き下ろし オリジナル漫画
第六章 「ゴールデンカムイ」のグルメワールド
–コラム(2) 黄金の民・アイヌ (寄稿:瀬川拓郎/札幌大学教授)
第七章 「ゴールデンカムイ」名シーンの背景
第八章 アシ(リ)パたちの言葉 アイヌ語とは
終 章 アイヌ語監修というのは何をやっているのか?
–「ゴールデンカムイ」をより楽しむためのブックガイド◆本書の主な内容
・そもそも「カムイ」とは何なのか?
・アイヌ最大の祭りイオマンテ
・世にも恐ろしい魔物たちの伝説
・アイヌ語と日本語の関係は?
・アイヌは子どもの名前をどのように決めたか
・『ドラゴンボール』そっくり!? 英雄物語「ユカ(ラ)」徹底解説
・大人気! 「オソマ」と「チタタ(プ)」にまつわる豆知識
・家庭で作れるアイヌ料理
・「ヒンナ」の正確な意味と、正しい使い方
・アイヌ語監修者の仕事と創作裏話 など
商品概要
書名:アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」
著者:中川 裕 (漫画・イラスト:野田サトル)
発売日:2019年3月15日(金)
定価:本体900円+税
262ページ