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ミニチュアフード×プラスチックモデルという、ありそうでなかった組み合わせを実現するシリーズ「プリプラ フィギュアのごはん」。
企画担当の、いわば「料理長」である、株式会社エムアイシー 取締役の児玉さんにお話を聞かせていただきました! 同じく販売部 マネージャーの相良さんにもご同席いただき『フィギュアのごはん』のレシピを深掘りするスペシャルインタビューを決行!
 

メニューを決めよう

児玉 私自身、もともとミニチュアが好きだったんです。そこで、デジタル造形技術、印刷技術等事業のノウハウを活かせることもあって、「あなたのフィギュアの食卓を豊かにします」というキャッチコピーで食材をミニチュア化したら面白いんじゃないかなと思い、企画しました。何に合わせるミニチュア食材だと面白いのかな? と色々検討した結果、たどり着いたのが「1/12 フィギュア」でした。ラインナップについては、可愛いもの、おしゃれなものはすでに色々なところから出ているので、ウチはおじさんが好むような路線で行こう、と。

相良 企画書や参考資料も、なんだか全部茶色いんですよ(笑)。

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児玉 ラインナップは、Vol.1 が「和食のご馳走」、Vol.2 で「居酒屋焼き物」……と和風が続いたので、次は「カレーだ!」となりました。カレー好きなんです(笑)。よく行くカレー屋にはフルーツ入りのヨーグルトが付いているから、それも活かしてあります。自分が美味しいと思っているものじゃないと作れないですからね。また、プラスチックモデルなので、組み立て要素を一箇所入れています。今回の「カレー」だと「メガ盛り」に乗っているエビフライですね。わずかな組み立てですが、立体感が出るようにしてあります。あとは、「居酒屋」だと、「まぐろの兜焼き」のように、どの種類にもクスっと笑えてインパクトがあるものを入れるようにしました。

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組み立て要素のエビフライ。

 

美味しさを求めて

児玉 資料として用意した写真を参考に一度全部イラストに置き換えて、そのイラストを元にモデリング作業に入ります。そのあとは仮出力・印刷を繰り返し、何度も位置を微調整していきます。企画、造形、3D出力、金型製作を全て社内でできてしまうので、躊躇せずリテイクができるんです。
印刷の色味もトライアンドエラーを重ねています。やっぱり、色ひとつで美味しさが全然違うんですよ! お気に入りは「カツカレー」です、ツヤ感とか。リアルなんだけど、柔らかい感じ、良い意味で古臭い感じを目指しています。フィギュアの食卓を豊かにするためには、ひとつひとつがちゃんと美味しそうじゃないとだめなんです!
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Vol.3 にラインナップされている「カツカレー」。児玉さんこだわりのツヤ感!

 

デフォルメ 適宜

児玉 「プリプラ」は、「印刷してあるプラスチックモデル」ということが売りなのですが、作り込めば良いかというとそうでもなく、多少デフォルメに落とし込む必要があります。料理番組でよくある「適宜」が大事です。リアルだけを追求するなら実物をスキャンして作ってしまえるんですけど、リアルにしすぎるとフィギュアに合わせたときに浮きますからね。たとえば、ご飯粒ひとつひとつ造形してしまうと、細かすぎてちょっと気持ち悪くなってしまうので、米粒のサイズは実際の比率より大きくしてあります。
 

一番苦労したもの

児玉 やっぱり最初だったので「和食のご馳走」です。具材が重なっているので、その表現を完成させるのは大変でした。
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てんぷら、うなぎ、お刺身など、素材の異なる具材たち。よく観察すると、繊細に作り分けられているのがわかります。

 

児玉 色の表現が大変だったのは「カレー」ですね。美味しそうな色にたどり着くまでに時間がかかりました。最終的に、「ちゃんと美味しそうに見えるか」にこだわりましたね。社内でも、「美味しそう?」って聞いてまわっていました。
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試作品の数々。テスト段階でも十分美味しそうに見えますが、ナンの色味をみてもわかるように、試作を重ねて格段にグレードアップしています。

 

迷ったときは……

児玉 手のひらサイズのプリプラは84mmの枠の中で作らないといけないので、入れられる食材は限られてきます。お料理のセレクトや配置を考えるのも迷います。案はたくさんありますが、最終的に枠の中におさめるのはそのテーマの中の一軍メンバーたちです。私はどうしてもキレイにまとめてしまうところがあるけれど、相良がそれを良い具合に壊してくれるんですよ。面白いエッセンスをもらえるので、彼女のアイデアもふんだんに入っていますね。この「カニの素揚げ」もそう。最初は「カニクリームコロッケ」を入れてたんですけど、インパクトが弱い気がして、相良に相談した時にもらったアイデアです。企画がつまらなくなってしまっては困るので、助かっています。

相良 「カニの素揚げ」美味しいですよね(笑)。あと、最初「カレー」にはナンが入っていなかったですしね。

児玉 普通のカレーライスと、ハンバーグカレー弁当、薬味なんかを入れようとしていたのかな。でも、やっぱり ここは「インドカレー」なんじゃないかという案が出て。ナンの大きさも試行錯誤で今のものに落ち着きました。カニはまだ試作段階ではあるので、もしかしたらまた少し改良するかもしれません。

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相良さんのアイデア、「カニの素揚げ」。「ナン」同様、ラインナップの中で存在感を放っています。

 

改良を重ねる中でのこだわりポイント

児玉 それぞれ具材によって素材感が違うので、そこも表現し分けています。ちっちゃい中にも手数が入っていて、そこはこだわりポイントですね。ぜひ手に取って見てほしいです。
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カレールー、ウインナー、ハンバーグ、カツ、キャベツ、たまご、ご飯……。それぞれ異なるディテールが緻密に表現 されています!

 

笑いがとれて、美味しいものを

児玉 ユーザーには、「何コレ~!」って面白がってもらえると嬉しいかな。イベントでも、迷って買ってくださる方が少ない印象で。「あったあった!」みたいな、ちゃんと狙って買いに来てくれるんです。持ち帰ったあと、それぞれお持ちのフィギュアと組み合わせて遊んでいる写真を見るのは楽しいですね。可愛いスイーツやおしゃれなパスタをラインナップして欲しい、と言ってくださる声もありますが、可愛らしい女の子のフィギュアが渋いご飯を食べるミスマッチを楽しんでいただければ嬉しいです。
今後も、切り口やシチュエーションを変えたラインナップを考えています。笑いをとっていきたいですね(笑)!
まだまだ企画自体は頭の中にあるので、美味しいものを作っていきたいと思っています!

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「プリプラ」ラインナップの数々。パンダのお皿にいたっては、なんと児玉さん自作のイラストだそう! ごはん愛に続くパンダ愛。

 


 

さて、ここからは貴重な工場の中を案内していただきました!
あみあみの看板娘、あみこちゃんも加わってレッツ見学!

\あみこTwitter でもレポしてマス♪/

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商品の金型を作るための3Dデータ。CAD/CAM を駆使して作成されます。

 

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精密金属プリンタにより製造された金型。

 

専用成形機によりプラスチック樹脂を射出成形します。どんどんランナーができあがって滑り落ちてくる様子は、見ていて飽きません。

 

いよいよ印刷! 規則正しくセットされたランナーに、インクジェットプリンターで直接フルカラー印刷を施します。ほんの数分の中で何色ものカラーが塗り分けられているのは感動! しっかり固定されているので誤差な くプリントされます。

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/ カレーできあがり! \

 

あれ……? これは……!?

 

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なんと、あみこちゃんイラストの可愛らしい絵馬が!

 

インタビュー記念のスペシャルプレゼントとして、お土産をいただいちゃいました!
欲しい方は、あみこTwitterをチェック!

※プレゼントキャンペーンは終了しました! たくさんのご応募ありがとうございました。

 

児玉さん相良さんのごはんに対する想い、目で見て、手で遊ぶ美味しさへのこだわりを垣間見させていただきました! 児玉さんの好物はもちろん、クスっと笑える美味しいものがギュっと詰まった一辺84mmのご馳走。
これはもう、おかわり必須です!
 

■フィギュアにガッツリ食べさせたいあなたはVol.1をチェック!■
【フォトレビュー】あなたのフィギュアの食卓を豊かにします……フィギュアのごはん Vol.1 1/12 彩色済プラモ デル[エムアイシー]

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■フィギュアにしっぽり呑ませたいあなたはVol.2をチェック!■
【フォトレビュー】フィギュアのごはん Vol.2 1/12 彩色済プラモデル[エムアイシー]

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■おまちどうさま! こだわりのカレーはVol.3をチェック!■
フィギュアのごはん Vol.3 1/12 彩色済プラモデル 商品ページ

 

※「プリプラ」はエムアイシーの登録商標です