仲間たちと共に1983年8月の1か月間を繰り返しながら、人類を脅かす厄災〈ケガイ〉と戦うジュブナイルRPG『LOOP8(ループエイト)』。
今回あみあみニュースは、発売に先駆けてゲームデザイン・シナリオを担当された芝村裕吏様からお話をお伺いしました! 貴重なエピソードや聖地情報など、ここでしか見ることができない内容が盛りだくさんです。
発売まで1か月を切り本作への期待がますます高まってきた今、一足先に『LOOP8(ループエイト)』の世界観にぜひ触れてみてください!
決まるまでにたくさん話し合いました
▲本作の登場人物が勢ぞろいのメインビジュアル
──『LOOP8』の企画が立ち上がったのはいつ頃でしょうか? 企画の経緯について聞かせてください!
芝村 2019年頃だったと思います。飲み会で、開発統括プロデューサーの宮路洋一さんから「ゲーム作ろうぜー」と草野球やるみたいに誘われたのが経緯ですね。冗談みたいな本当の話。
──今作の物語を作るにあたり、最初に決まったことは何ですか?
芝村 「夏」「高校生の成長物語」「日本風」というのが最初に決められたことで次にヒロインの造形ですね。決まるまでにたくさん話し合いました。
▲ヒロインのコノハ
主人公・ニニの遠縁にあたる人物
──逆に、当初の企画から思いもよらない形に着地した点などありますか?
芝村 思いもよらないといえば制作体制です。コロナ禍で在宅勤務になり、大変なことになりました。あと飲み会がない生活も。ゲームの内容的にはほぼ最初に考えていた通りだと思います。
──今作は「ループもの」で、エンディングも10種類以上だとお伺いしました。全部を体験しようとすると、かなりのやり込みが必要になるのではと思うのですが、どれくらいのボリュームになりますか?
芝村 ある程度のパラメーターを引き継げるので、それを駆使してエンディング集めだけに絞れば100時間いらないと思いますが、途中経過のパターンは天文学的数字なのでコンプリートは不可能です。AIの動きがありますからね。
──日常パートにも力が入っており、かなり自由度の高い行動がとれると伺ったのですが、象徴するようなエピソードはありますか?
芝村 クリアにはなんの寄与もしないのですが、一日中商店街に突っ立って、「見る」コマンドを使ってるとNPCたちが生活しているのが見えますよ。肉屋で並んでたり駄菓子屋でゲームしてたり。もちろん先生がパトロールしてたり。
──今作には沢山のキャラクターが登場しますが、最初に方向性が定まったキャラクターや、逆に生み出すのが難航したキャラクターは誰ですか?
芝村 最初にヒロインのコノハというキャラが決まって次が主人公のニニ、難産だったのはミッチです。いろんな人のこだわりがぶつかるなか、若いスタッフから「僕こういうの嫌いじゃないです。」と言われて静かになったことがあります。
▲左からニニ、コノハ、ミッチ
──発売に先立ってWEB小説が公開され、既に色々な片鱗が見え隠れしていますが、特にお気に入りのキャラクターがいれば、理由も合わせて教えてください!
芝村 お気に入りはムササですね。いかに「ウザかわいい」を作るかで腐心しました。とはいえプレイヤーを不快にさせるわけにもいけないのでかなり気を使いました。
何気ないマップも設定がちりばめられています
──物語の舞台である1983年という時代はユーザーにとって少し遠い世界かと思います。現代のユーザーと、1983年に生きるキャラクターたちにはどんな価値観の違いがありますか? また、この時代だからこその、彼・彼女たちの魅力はなんですか?
芝村 大きな違いはスマホも携帯電話もインターネットも普及してないことですね。好きな人とつるむために会いに行かないといけない。つまりあの時代はアグレッシブじゃないといけなかったんですね。引きこもりも難しい。そこに時代性があり、今との違いがあります。そういう意味ではちょっとおせっかいすぎるのが魅力ということになるかと思います。
──舞台となる「葦原中つ町(あしはらなかつまち)」を作るにあたってモデルになった【聖地】はありますか? また、取材時のエピソードなども聞かせてください!
芝村 瀬戸内海に面した四国の片田舎という設定です。具体的なモデルはないんですが愛媛辺りの町は結構取材しました。取材のエピソードといえば男たちだけで海岸でハート型のじゃこ天食べてものすごくむなしい気分になったことです。怒りは創作にぶつけましたよ。
──今作に関する、豆知識やトリビアはありますか?
芝村 トリビアだらけなんですが気付かないであろうことを一つ。作中の町は江戸時代に水害を受けて山間部に住宅地が再建されています。何気ないマップも設定がちりばめられています。
──「芝村さんの作品」に共通するこだわりはありますか?
芝村 共通のこだわりは取材先で得た情報を可能な限り生かす、手間を惜しまない、ですね。
──『LOOP8』の制作で一番印象に残っていること、大変だったことはなんですか?
芝村 とにかくコロナ禍です。大変だったのはこれにつきます。日本全部大変だったんですが私も、私たちのチームも大変でした。みんなで「海にいきたいねえ」と言いながら作ってましたよ。
──芝村さんの方から、本作をプレイしたユーザーへ逆に聞いてみたいことなどありますか?
芝村 聞きたいことはそうですね……次はどんなゲームがいいですか? ですね。皆さんの意見は常に参考にしています。
──最後に、ユーザーの皆様へメッセージをお願いします!
芝村 最初に一日のパターン、リズムを作りましょう。夏休みですからね! 楽しんでください!
──ありがとうございました!
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