新境地アクションアドベンチャー『ソニックフロンティア』セガ企画担当者に突撃！あみあみインタビュー！

新境地アクションアドベンチャー『ソニックフロンティア』セガ企画担当者に突撃！あみあみインタビュー！ 2022.10.7 (Fri)

ファン待望のソニックシリーズ新作『ソニックフロンティア』がいよいよ発売！
あみあみニュースは発売に先駆けて、『ソニックフロンティア』ディレクター・岸本様に本作の魅力をたっぷりとお伺いしました。

最後まで見のがせない貴重なお話の数々を、プレイ前にぜひお楽しみください！

ジャンル自体の進化を目指しました

──代表的な業務や関わったゲームタイトル、製品についてお聞かせください！

岸本　2007年の『ソニックと秘密のリング』で、ソニックゲーム制作に参加しました。2010年の『ソニックカラーズ』でディレクターを担当し、以降はソニックチーム制作のメインストリームタイトルのディレクターを務め、本作のディレクターを担当しました。

▲本作の主人公・ソニック

──今回製品化するにあたって、企画の経緯について教えてください！

岸本　ソニックゲームのラインナップの中において、本作はメインストリームタイトルの最新作になります。それはどのようなモノであるべきか？　を検討して、古典的なステージクリア型アクションって、まだこんなに面白くなるんだ！！　というジャンル自体の進化を目指しました。

──ユーザーの声で今作の開発につながった点があればお聞かせください！

岸本　3、4か月おきに北米でプレイテストを実施して、ユーザーさんからのフィードバックをいただき、その期待に応えられるよう改良を重ね続けながら開発をおこないました。

──今作のボリュームはどれくらいになりますか？

岸本　人にもよりますが、クリアまでの時間はおよそ20時間から30時間のボリューム感です。
やりこみ要素やコンプリートを考えると2倍程度の時間が必要です。

──シリーズからパワーアップした要素や、システム面でのアピールポイントなどはありますか？

岸本　新作に新しいアクションが追加されたり、新しい世界観になるのは当然ですが、ステージクリア型アクションの仕組みであるワールドマップをプレイヤーが自由に遊べる3Dフィールドにすることに挑戦しました。
一見するとオープンワールドのようなものに見えますが、オープンワールドRPGやADVとは明確に成り立ちが異なるので、差別化するためにオープンゾーンと呼んでいます。
次世代のステージクリア型アクションの新しい形と考えています。

──今作ではミステリアスなキャラクター「セージ」が登場していますが、彼女について教えてください！

岸本　ソニックの行く先に現れる謎の少女セージは、ソニックに島を去るよう警告します。
何故ソニックに関わるのか？　彼女の目的は？　そもそも彼女はどこから来たのか？　など謎に包まれた少女ですが、ストーリーを進めていくことで、それらがあきらかになっていきます。
本作の第二の主人公といって良いほどの重要なキャラクターです。

▲謎の少女・セージ

大自然と古代文明が共存する世界をお楽しみ下さい

──今作の最大の魅力の一つであるオープンゾーン。ソニックが探索する世界について、話せる範囲でお願いします！

岸本　今回の冒険の舞台となる「スターフォール諸島」では、ソニックゲームならではのハイスピードなアクションで360度自由に走り回れるフィールドになっています。存分に楽しめるだけのフィールドを用意しているので、大自然と古代文明が共存する世界をお楽しみ下さい。

──これまでのシリーズファンがプレイしたくなるような仕掛けはありますか？

岸本　ソニックのメインストリームタイトルとしては、前作から５年ぶりの最新作なので、シリーズファンのみなさんに楽しんでいただけます。オープンゾーンの採用により、ハイスピードなアクションを求めるソニックファンの方はもちろん、じっくり遊ぶプレイスタイルでもソニックゲームが楽しめるような仕掛けを用意しています。

──制作で一番印象に残っていること、大変だったことはありますか？

岸本　ソニックゲームの過去作を否定することなくリスペクトしながら、如何にしてゲームフォーマットを進化させるか？　オープンワールドを採用したからといって、オープンワールドのゲームフォーマットのソニックを作っても意味がない。お客さんの期待に応えるステージクリア型アクションの進化の形とは？　の答えを探し続けてきた制作でした。