新企画、フィギュア原型師さんへのインタビュー。第1弾にはガレージキットディーラー「りゅんりゅん亭」でオリジナル企画を中心にした活動を続け、商業でもスケールフィギュアやアゾンの『アサルトリリィ』シリーズの原型なども手掛けるRyuntaro氏にお話を伺いました。
──立体物をはじめられた時期というのはいつごろからですか?
Ryuntaro 元々学生の頃からゲームやアニメが好きというのはあったんですが、デザインの専門学校に行っていた頃は仕事はデザイン、模型は趣味というつもりだったんですよね。いちばん最初にフィギュアに興味を持った瞬間っていうのが、「BEST OF FIGURE」というムックに載っていた智恵理さんの「吉永サリー」なんですよね。それ以前は「女の子の形をした模型」という感じなんですが、智恵理さんのサリーは「劇中のワンシーンを切り取ったサリーちゃん」っていう感じで凄くインパクトがあったんです。その時はまだ、自分でフィギュアを作るなんてことは考えてなかったんですが。
ただ、学校に通っているうちにデザイン自体は自分には向いていないと思いまして、やっぱり自分が好きなことを仕事にしなきゃと、模型関係の仕事に就きたいと思うようになりました。それが’98年頃で、たまたま専門学校にレイアップという会社の企業案内のパンフがあって。会社見学に行ったところ、造形部というのがあって食玩などを作っているというのを知って、そこに就職したくてアプローチしました。ファンドで作ったフィギュアを持参して見てもらったりしたところ、採用になったんです。
入社前、当時の市場は美少女フィギュアといえば100%ガレージキット。唯一あるカプセルフィギュアの彩色はまだ甘い頃でしたが、その中でクオリティ突出していたのがバンプレストから出ていたガチャ王の『センチメンタルグラフィティ』のデフォルメフィギュアだったんです。ところが、レイアップに入ったらこのデフォルメフィギュアを作った人が上司だったのが嬉しかったですね(笑)。
当時は会社で手掛けるものは食玩のゲームキャラなどの小さいフィギュアしかなくて、並行して大きいフィギュアは趣味で作ってワンフェスに出すという感じでした。それまではファンドで作っていたんですが、レイアップではワックスを使っていて、使い方を教えてもらって以降はずっとワックスでやっています。
──ワンフェスのへのディーラー出展はどのタイミングから?
Ryuntaro 就職する少し前から、ワンフェスにディーラーとして出展するようになってたんです。それから会社では仕事でフィギュアを作り、家に帰ってもフィギュアを作るという生活をしていた頃、ワンフェスに持って行った3作目のフィギュアがホビージャパン別冊の「オールザットフィギュア 2000」に掲載されました。若かったのでやればやるだけレベルアップできたというか、いちばん伸びた時期じゃないでしょうか。自分の中でも手ごたえのあった作品ではありますね。最初にあこがれた智恵理さんと同じコーナーに掲載されたのも、とても嬉しかったんです。
──(その掲載記事を見て)Ryuntaroさんの作品は、同時期に掲載されている物と並べて見ても、次の世代が出てきた! という感がありますよね。
Ryuntaro じつはこの作品でワンダーショーケースの打診もあったんですが、会社員だったので断念しました(笑)。当時ってまだ、模型の延長でフィギュアを作っている人が多かったと思うんですよ。私は子供のころから勉強は苦手だけど図画工作だけは得意だったのでデザイン科のある高校に通っていて、そのぶん美術系やデザインを学んできた時期が長かったんです。当時はオタクはまだマイノリティで、美術を目指していてなおかつオタクという位置にいたのは珍しかったと思われるので、それで目立つことができたのはあったんじゃないでしょうか。でも当時、手ごたえは感じながらも、美術系の人がフィギュアに入ってきたらもっとすごいものを作るだろうなという想いは常にありましたね。案の定、いまではそちらから凄いフィギュア造形の人たちがたくさん生まれていますし。
──Ryuntaroさんのガレージキット活動といえば、カラーレジンによる色分けキットも印象が強かったです。最初は「ぷにカラー23」ですか?
Ryuntaro そうですね。あれは2006年頃で、レイアップからクワガタという老舗の会社に移った後、フリーランスになった時期ですね。友人と3人でチームを作って、ゲーム付きフィギュアの企画をやろうというのが発端で。当時のゲームでは会話ウィンドウの横にキャラクターの表情が表示されるものがよくありましたが、そこにフィギュアの顔が表示されたら面白いなと思って表情をたくさん作ったんです。ゲーム自体は、開発が頓挫してできなかったんですが(苦笑)。フィギュアは今でこそコトブキヤさんの「フレームアームズ・ガール」やアゾンさんの「アサルトリリィ」等、立体物発のオリジナルコンテンツが充実していますが、当時は作品に付随する「キャラクターグッズ」という感覚が強く、今後もそれは加速するだろうという想いはありました。そんな中でフィギュアが主役のコンテンツを作りたいというのが企画した動機だったんです。
その少し前にワンダーショウケースにも選ばれたプラグマトーイズさんや、浅井真紀さんのレイキャシールといったカラーレジン作品に憧れていて、自分でもいずれはやりたいと思っていたこともあり、オリジナルキャラを売るうえでのセールスポイントとしてカラーレジンというのを加えたいと思ったんです。それとなにより、自分自身も塗装のマスキングなどがとても苦手で、カラーレジンなら塗装しない人でも気軽に作ってもらえるだろうというのが大きな理由ですね。
カラーレジンキットでは色ごとに型が増えるのがコスト上の問題なんですが、そこで5体の原型をまとめて作って、それぞれの同じ色のパーツごとに一つの型にまとめ、5体同時生産というやり方でコストを下げたりしていました。1キャラ6色成形のガレージキットは当時としてはかなりインパクトあったと思います。
──それだと今度はパーツの管理も大変になりそうですね。
Ryuntaro そこはRCベルグさんがやってくれるので、全部お任せで(笑)。ベルグさんはパーツ精度の技術も色の再現度もすごいし、こちらのやりたいと思ったことに対して一生懸命に付き合って形にしてきてくれた、非常に大きな存在です。
ぷにカラー23
(2005年)
東京都23区をイメージした女の子たちが登場するオリジナルコンテンツ。2006年の展開というのは、現在まで続く擬人化美少女ブームの中でもかなり早い時期だったといえます。
東京タワーのある港区を擬人化した「ミィナ」。タワーのトラスをアレンジした大胆な赤いドレスが、細かいパーツで色分け造形されています。
瞳は黒のラインと白目&ハイライト、瞳色の3色に分割したパーツの組み合わせ。眉や口の中も裏から嵌め込んで色分けが再現されます。パズルのようなパーツ構成は、いま見ても驚かされます。
Ryuntaro ただ、オリジナルはやはり販売数が伸び悩んでしまって、その次は版権物の『モンスターハンター』をやることになります。それが2007年頃、PVCの完成品フィギュアのブームもあって、ガレージキットはカラーレジンにでもしないと買ってもらえない雰囲気が出てきた時期でしたね。『モンハン』シリーズはとても評判がよくて自分の代表作でもあるんですが、買えない買えないっていう声が多くなって、義務感で再生産を繰り返していたところもあったんです。そこに色数とコストのジレンマ、再販のリスク、許諾条件の変化などなど……いろんな条件が重なって版権モノに対する疲れをちょっと感じてしまいました。
またその後しばらく、カラーレジンキットは雑誌の市場通販企画でもいくつかお話をいただいてたくさん売れたものもあったんですが、一般販売の商業ベースには乗らなかったんですよ。当時、メーカーさん側で「レジンキットが売れたらPVC完成品にしてあげます」的にPVCフィギュアの方が製品として上に見られていたところもあって……。こちらはレジンキットにプライドを持ってやっているし、ユーザーさんにもそこに興味をもって手に取ってもらいたいのにと、またテンションが下がったりして。
そういった紆余曲折を経て悩んでいた時に始めたのがスロットレーシングの「RRT」ですね。その前にもボードゲームをモチーフにして遊べるガレージキットとして作った「ダイすきット」などがありますが、そうやって企画を立てるのが好きなんですよ。そのなかで他のディーラーさんなどとコラボするのは楽しいし、もう一度好きなことを好きなようにやろうということで、ハマっていたスロットカーをテーマにした企画です。「RRT」でははじめから自分がプロデュースする立場に回って、キャラクターとメカデザインを門口ナオさん、造形をFRAMEOUT MODELSのKuWaさんにお願いしました。やはりあまり売れないっていうストレスはありましたけれど(笑)、印象に残っている人も多いみたいだし、とても楽しかったですね。オリジナルってやっぱりいいなっていう気持ちがその時に高まって、いまやっている「そろモン 72」や「ビキニスタイル」に繋がっているので、やってよかったと思います。
RRT(ツーアールティー)
(2016年)
近未来のレースを舞台にした、オリジナルSFカーがテーマのオリジナルコンテンツ。
門口ナオ氏が世界観とメカデザインを描き、KuWa氏がメカ造形。マシンにも搭乗するレースクイーン風の少女たちのフィギュアをRyuntaro氏が制作しています。
シャーシに既存の駆動系パーツを組み込めば、スロットカーのコースを走らせることができるというアイテム。ワンフェス会場でもコースを広げて、かなり目立っていました。
──「そろモン72」でも、ご自分で瞳のデカールを全部貼って売るという形態をとっていますね。
Ryuntaro 瞳のデカール貼りも、買った人にやってもらうとなるとかなり難しいですからね。やっぱりこちらで貼った方がより敷居が下がり多くの方に喜ばれるんじゃないか?という結論になりました。実際、作業は大変ではありますが、「デカールが貼ってあることで完成の可愛さが保証されているので組み立てるモチベーションに繋がります」という感想とかも頂けるので、生きてて良かった! って思えますね。また、そもそもカラーレジンは組みやすいんだから自分で組んじゃえば「組み立て済み完成品」が販売できるじゃん!? と思い至って(笑)、「そろモン72」と「ビキニスタイル」では組み立て済みのものも並行して売っています。5,000円ぐらい値段が上がるものの、評判はいいです。正直、沢山組み立てるのも大変な作業ではありますが、組立済み完成品が並んだ風景を見るのは毎度、テンションMAXになります(笑)! 可動フィギュアとカラーレジンは相性がいいんですよね。スケールフィギュアでは組んだ後はそんなに触るわけではないのであまり関係ないですが、可動の場合は触って遊ぶものなので塗装より成形色の方が向いている。
そろモン72
(2017年)
尾花沢軒栄氏が率いる創作集団acusとのコラボコンテンツで、フルタイトルは『そろモン72 ~そろそろ悶々とするには72は多すぎる~』。もじゃりん氏のキャラクターデザインによる、悪魔をテーマにした美少女たちのカラーレジン可動フィギュアキットです。
関節パーツやボディの一部には、アゾンの「ピコニーモ」素体を使用して組み立てます。瞳にはデカールを使用していますが、Ryuntaro氏が手作業で貼った仕上げ済み顔パーツが用意されています。デカール張りの様子は、Ryuntaro氏のyoutubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCLxSWm0kCy7ttPjFDZAgNXg)で見られますよ。
BikiniStyle
(2019年)
布製の服による着せ替えを前提に、少ない色数で価格を抑えたオリジナル可動フィギュアシリーズ。「ピコニーモ」素体の関節のみ使用してボディパーツはすべてオリジナル造形ですが、「ピコニーモ」サイズの服は基本的に全て着られるとのこと。
──こうして活動歴のお話を聞くと、カラーレジンの導入から一貫してユーザー目線というか、買ってくれた人に自分の思ったクオリティのものを届けたいっていう気持ちが感じられますね。
Ryuntaro 自分自身がワンフェス等のイベントに一般参加していた時期があったので、その頃の気持ちを大切にしていきたいというのはありますね。レジンキットを売っていても「イベントで展示している見本を手にしてもらえるわけではないのに」「塗れない人が買って大丈夫かな」と常々思っているというのはあって……。専門学校では工業デザインをやっていたこともあり、量産品に対する責任みたいなことは常に考えちゃうんですね。もちろんディーラーによってそれぞれのスタンスがあって、良い悪いの話ではないんですが。私としては「模型ってのはそういうもんだ、自分でよろしく」ではなく、誰でも楽しめるものにしたいっていう気持ちが強いんです。加えて、自分の造形の拙さへの自覚があるので、だったら別のアプローチをしないと生きていけないなと。だったら他の人がやらないことに力を注いで、それをセールスポイントとして胸を張りたいというのは大きな動機です。
──原型師のお仕事や、ガレージキットのこれから等について伺えますか。
Ryuntaro いま原型師に求められるのは、エンターテイナーになれるかどうかだと思います。そういう意味では、いまグリズリーパンダさんなんかが凄いですし、浅井真紀さんが昔からその頂点と言えますよね。といっても、喋りやセルフプロデュースが上手である必要があるというわけではないですよ。エンターテイナーとしてフィギュアをどうやって楽しんでもらえるか? ということを念頭に置く必要があると強く感じるんです。まず自分がどういうものを作る原型師になりたいか、ちゃんとイメージできていないといけませんが、その上で目指した方向でいかに人を楽しませることができるかで、原型師を続けられるかどうかが決まってくるんじゃないかと。出来がいいか悪いか以上に、その造形を見てくれた人が楽しい気持ちになるかどうかだけでしかない。
デジタル造形に関しても、効率はよくなるだろうけど、楽しさがそこにあるかというとフィギュアのエンタテイメント性がデジタルで高まるとは思えなかったので。いまだにアナログで続けているのも、そこが大きいですね。
もちろん時代的にはいずれデジタル造形に移行しなきゃいけないと思って少しずつ練習してはいるんですが、まだその魅力を感じられないものでなかなか身につかなくて。企画を立てるのは楽しいので、デジタルならではの特徴を活かせる企画があれば本腰を入れてみたいですね。
仕事場拝見!
プロになって以来、いまでもずっとワックスでのアナログ作業を続けているRyuntaro氏の作業机を覗かせてもらいました。ワックスとはロウソクのロウで、シルバーアクセサリー原型の定番素材。熱したヘラで溶かしながら盛り、削りを行って造形する素材で、冷めればすぐ固まる特性から他の素材のような長い硬化待ちがないので、時間効率を重視するプロの現場で多く使われてきました。もろくて折れやすいという欠点もあるので、最終的にはシリコン型でレジンに複製して仕上げられることになります
見せてもらった制作中の原型は、アゾンインターナショナルから発売予定の「アサルトリリィ 遠藤亜羅椰」の頭部。参考となるキャラ設定は、手元から目を上げたときすぐに見える位置に。
熱したヘラで撫で付けるように、髪の毛の微妙なラインを整えていく様子は、動画でもどうぞ!
もちろん、様々な形状のヘラや、その他の工具を使い分けていきます。なかにはワックスならではの変わった工具も。
アサルトリリィ
アゾンインターナショナルから発売されている、変形する大型武器を手に戦う美少女たちをテーマにしたアクションドールシリーズ。PVCヘッドにアゾンの1/12ドール素体「ピコニーモ」と布製衣装ハイブリッドな仕様で、Ryuntaro氏は数多くのヘッド原型を担当。
魅力的なキャラクター設定と様々な分野のプロフェッショナルがチカラを合わせて生まれたオリジナルコンテンツで、ホビーを原作として舞台、アニメ、ゲームへと展開しています。
Ryuntaro いま、フィギュアっていう存在が嗜好品として普通になりすぎちゃって、エンターテインメント性が薄れてきているんじゃないかと思うんです。一方で、クオリティアップに対する際限ないっていうこともあって、予約してから1年以上経って手に入るというのも増えてきました。人を楽しませ続けるためにクオリティを上げ続けなきゃいけないみたいになっているんですが、本来、いいフィギュアイコール単純なクオリティではないと思うんですよね。いま私が一番好きなのはプライズフィギュアで、欲しいと思ったときに目の前にあって手に入るっていうのが大切だなと。イベントにディーラー出展していても、欲しい熱い気持ちがあるうちに届けられるっていう点はガレージキットの大きな利点だと感じます。
──では最後に、原型師をやっていてよかったと思うエピソードなどあれば。
Ryuntaro コラボでいろんな人と組むのもそうですし、最近はAK-GARDENにもよく出ているんですが、そうすると布の服を作っているクリエーターさんと話したりと、商業の版権原型をやっているだけじゃ出会えないような人と人の広がりの心強さみたいなものは、オリジナルをやっていて良かった点です。
また、自分では次々に新しいものを作っていっているんですが、買ってくれた人は以前の作品を大切にしてくれているのがありがたいですね。昔のものをいまでも一軍で飾っていますなんて言ってもらえたり、作った自分より大切にしてもらえているのはとても嬉しいです。
──ありがとうございました!
Ryuntaro氏がガレージキットで展開してる「そろモン72」「BikiniStyle」などのアイテムは、ワンダーフェスティバルやAK-GARDENへの出展の他、りゅんりゅん亭HobbyShop(https://ryunryuntei.cart.fc2.com/)でも通販が行われています。
また、これから発売される予定の、Ryuntaro氏が原型を手掛ける一般販売アイテムもご紹介!
CAMIO
中国メーカーの橘猫工業(ORANGE CAT INDUSTRY)傘下の新ブランド:新重研物所から発売予定の、美少女可動フィギュア。「そろモン72」の外伝にあたるキャラクターとのことで、発表当初はプラキットの予定でしたがいまはPVC完成品として開発中とのこと。
パルドル アリス
Ryuntaro氏がデザイン&原型を手掛けPhat!(ファット・カンパニー)から発売されている「パルフォム」から派生した、ドールシリーズ「パルドル」の第2弾。
ヘッドデザイン原型をRyuntaro氏。素体は氏とPhat!の共同開発。衣装デザインRico*氏に、メイク・小物制作はPhat!という共同開発から生まれました。 第1弾の赤ずきんが大好評でしたのでご予約お忘れなく!
パルドル アリス 可動フィギュア 商品ページアサルトリリィ 六角汐里 version2.0 プラアーマー仕様
1/12 アサルトリリィシリーズ No.060 『アサルトリリィ』 六角汐里 version2.0 プラアーマー仕様 完成品ドール 商品ページソフィーのアトリエ~不思議な本の錬金術士~ ソフィー・ノイエンミュラー水着Ver.
ホビーショップ「あみあみ」とフィギュアブランド「AMAKUNI」がタッグを組んだコラボブランド[あみあみ ×AMAKUNI]から、ただいま予約受付中。振り向きポーズの中にさりげなく多くの動きを盛り込んで、一瞬の表情を描き出しています。●Ryuntaro氏からのお勧めコメント
久々のスタチュー原型です。
どうやったらイラストの可愛さを100%再現できるかを考えて作っています。
フィギュアは顔が命なので顔と髪は特にチカラを入れて制作しています。ソフィーは髪の毛の構成を作るのがとても楽しかったです。ボブカットの髪が7パーツで構成されています。
また、体の正面のワキから胸元へ。両カップのセンターの隙間のトンネル(笑)を抜けからヘソへの流れを見て欲しいです。 「ヒモを結んでいる手」も難しかったです。実際にご自身の手でヒモを結んでいるところをやってみて欲しいのですが、人差し指と親指はとてもチカラが入っているのに他の指は全くチカラが入っていないんです。チカラが入っているとはいえ、ヒモを結ぶという繊細な行為。この微妙な加減を作るのに悩みました。
塗装も素晴らしく、パレオはクリアーで成形しての塗装でお願いしたのですが見事にイラスト再現して頂きました。模様はデカールだと思うのですが、クリアー成形に貼っているので裏側(モデルの正面)から見ても柄が透けて見えて、とても情報量の多いフィギュアに仕上がっています。クリアー成形で軽やかさも再現していますね。
是非、多くの方にご予約頂きたいです。
ソフィーのアトリエ~不思議な本の錬金術士~ ソフィー・ノイエンミュラー水着Ver. 完成品フィギュア 商品ページあみあみ/原型師Ryuntaro 商品ページ(文 TAC☆)
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