戻ってきました静メカです!(ただし不定期)
だって「食玩で『戦闘メカ ザブングル』が出る」と聞いては黙っていられない!

バンダイキャンディ事業部の多色成形キット「ミニプラ」から、15歳以上の大人ユーザーに向けたハイクオリティライン「スーパーミニプラ」が誕生。その第1弾に『戦闘メカ ザブングル』が選ばれました。まもなく発売のこのアイテムを、実際に組んでみてご紹介です!
※記事の作例の一部に、開発中のテストショットを使用しています。それらは実際の商品と異なる場合があります。詳しくは画像クリックでご確認下さい。

 

01

まず、外箱BOX(4個入り)がオシャレ!ブルーの中に記号化されたザブングルがデザインされていて、ファンならニヤリとしてしまう仕様です。模型界でおなじみのカメラマン・高瀬ゆうじ氏の写真をデジラマ加工したインナーパッケージ前面も必見です。この埃っぽい空気感がたまらない!

内容は「ブングル・スキッパー(ザブングル上半身)」「ブングル・ローバー(ザブングル下半身)」「トラッド11タイプ」「ギャロップタイプ」の4種。うち「トラッド11」「ギャロップ」は、茶色タイプと緑タイプがラインナップされているので「全6種」となります。
※「トラッド11」「ギャロップ」の茶色タイプと緑タイプの外箱は同じです。1BOXで4種揃いますが、茶色タイプと緑タイプの封入はランダムになります。

 

「スーパーミニプラ 戦闘メカ ザブングル」組み立て

02

03

それでは組んでみましょう!ザブングルの上半身を構成する「ブングル・スキッパー」は、背中パーツの選択で翼の無いジロン機ver.にすることもできます。
アイ部分のクリアパーツ用に、ホイルシールが用意されているのもありがたいです。

 

04

05

ザブングルの上半身が完成!他にブングル・スキッパー時用の後輪パーツなどが付属します。食玩とはいえ、キットとしての精度が高いのと、軟質パーツがない=硬いパーツ同士で組むので、ゲート跡が残ったまま組むと破損の原因になります。2度切りやデザインナイフでの仕上げなど、ゲート処理は一般的なプラキット工作同様にしっかりとしましょう。

作業時間はゆっくりと作って1時間ほど。4種のうちこのアイテムが一番パーツ数が多く、製作時間がかかる感じです(それでも1時間で作れてしまうのですが)。

 

06

07

続いてザブングルの下半身となる「ブングル・ローバー」。ランナー無しで入っているカーゴパーツの大きさが目を惹きます。折りたたまれた翼パーツを、3パーツ分割で表現するなど、こちらも細部までこだわっているのが解ります。

 

08

ザブングルの下半身が完成!「足だけ」でもこれはテンションが上りますね。特にこの膝~足首をつなぐパーツ構成がお見事です。上半身と連結~ザブングルが完成したら、どのように動くか非常に楽しみです。

 

09

合体前用の機首パーツ、翼パーツなどが付属します。
作業時間はこちらも1時間ほど。上半身よりは早く仕上がった感じです。

 

10

11

惑星ゾラを生きる人々に欠かせないウォーカーマシン。そのうちの一種である「トラッド11」もラインナップ。小型でシンプルな構成のプラキットですが、細部までモールドが入っているのと2色の成型色で、組んでみるととても雰囲気が出てカッコいいです。

ザブングル用の4連ハンドキャノン、ホバギーが付属。シールはこれらの付属パーツ類に使用します。

 

12

13

より大きな負荷に耐える作業用ウォーカーマシン「ギャロップタイプ」。こちらもシンプルながら大きく張り出た後ろ腰など、特徴をとらえた造型となっています。こちらには3連バズーカと9連ミサイルポッドが付属。

トラッド11、ギャロップは、慣れれば1体30分もかからず組めました。数が揃って映える機体でもあるので、これらは沢山そろえてみても楽しいですね。

 

「スーパーミニプラ 戦闘メカ ザブングル」完成

1415

ザブングル完成!こちらが素組み&シールの「製品をそのまま組んだ状態」になります。

まず、食玩とは思えないプロポーションの良さに驚かされます。成型色も明るすぎず暗すぎず、シールの使用でディティールもフォローされています。この元々の「ミニプラ」のレベルの高さに、ハイターゲット向けのこだわりも盛り込んだ「スーパーミニプラ」第1弾として、申し分ない完成度の高さを見せつけます。背中からの眺めも、クリアパーツの鮮やかさが効いていますね。

 

161718

ザブングルは男の子!!
どうですこの「ザブングルらしいイメージ」の再現度の高さ!80年代アニメメカ特有の、曲線と直線が絶妙に交じり合った、肉感的なデザインを完全立体化しています。特に下半身~足首のラインが美しい!武装に対応した握り手パーツ×2、開き手パーツも付属し、作った後の「飾る」「遊ぶ」のもこんなに楽しいです。
またラインナップ全4種(1BOX)揃えると、両肩&両腕に武器を装着した「フル武装ザブングル」になります。

 

19

20

パーツの差し替えで、変形前の「ブングル・スキッパー」へ。パーツ差し替え無しで変形する肩~腕、引き出し→折りたたみ機構を搭載した前輪など、こちらでは変形ギミックが楽しめます。胸パーツの2層構造で、裏返した時に「ブングル・スキッパー時のザブングルの胸」まで再現されているのにご注目!

 

21

22

23

同じく下半身も「ザブングル・カー」「ブングル・ローバー」へと変形。太ももパーツを短いものと差し替え、2種のマシン形態が再現できます。ブングル・ローバー時の翼の折りたたみも、専用のパーツを使用するというこだわりです。

 

24

もちろん「ブングル・スキッパー」「ザブングル・カー」の連結も可能!カーゴには4種の武装をマウントできます。

 

25

26

トラッド11&ギャロップも、全高3~4cmほどですがこの密度!生活に密着した泥臭い、それでいて愛嬌のある彼らは、ザブングルとは違った魅力に溢れています。肩、ひじ、腰、ひざ、股関節、足首などが可動し、かなり幅広いポージングがとれます。

 

27

皆さん、ここまで読んで忘れそうになりますが「スーパーミニプラ」は食玩です。
1体につき1個ガムが付属し、「ブルーストーンは美味しいお菓子だった説」的に、ギャロップのお尻に乗せて運搬ごっこもできます。

 

このままでも完成度が高い「スーパーミニプラ ザブングル」ですが、せっかく自作するのであれば「ちょい足し」してみましょう。プラキットを作ったことが無い、特別な道具を持っていない方も出来る方法ですので、是非お試し下さい!

 

28

まず「ふきとりタイプ」「極細」の模型用マーカーでフチやモールドを塗り、ティッシュで拭きとったもの。マーカーは1本200円程度で購入できます。
茶色のマーカー(画像左)だと泥っぽく、グレー系のマーカー(画像右)だと機械のススや石炭っぽく見えますね。細めの綿棒や爪楊枝もあると、細部までキレイに仕上げられます。

 

29

上記のマーカーに、パウダー系のツールをプラス(画像左)。劇中の埃っぽいイメージにより近づきました。パウダー系の専用ツールは「赤サビ」「ヤケ」など様々な種類があるので、お好きなシチェーションでどうぞ!
もう少しプラキット製作に慣れている、という方には、エナメル塗料でのウェザリング(画像右)もオススメです。画像ではブラウンとイエローオーカーの2色を重ねています。

仕上げ用に、トップコートスプレーがあると便利です。上記でご紹介した工作では「水性つや消し」を最後に1回スプレーしてあります。表面のツヤが抑えられると同時に、スミ入れやパウダーを保護します。
※トップコートには種類、性質があるので、工作によって使い分ける必要があります。工作によっては水性トップコートが使えない場合があるのでご注意下さい。

 

30

31

そして、ジロン達が命をかけている生きている場所と言えば「乾いた大地」。
荒野をイメージしたジオラマを作ってみました。

この記事は「製品としてのご紹介」なので、大掛かりな工作はしておりません。ただ逆に言えば、素組みでここまでの物が出来るということ!
素組みのままで動かして遊ぶのも良し、ちょっとだけ手を加えてみるも良し、もちろん掟破りのプラキット猛者の方々は、フル塗装、軸加工など大いに挑戦してみるも良しです。懐かしの名作ながら、非常に挑戦心と可能性を秘めたアイテムになっております。

また、当記事でご紹介した作例は「あみあみ秋葉原店」にて展示予定!実物を見てみたい、という方は、あみあみ秋葉原店にもお越し下さい!

 

今後、静メカは不定期でライター参加する予定です。
次回は未定ですが、また引き続き皆様に楽しんで頂ければ嬉しく思います。