元ゼネラルモーターズの副社長、ジョン・ザッカリー・デロリアンが設立した「デロリアン・モーター・カンパニー」で唯一1981年に市販された『デロリアン DMC-12』は、世界的大ヒットとなった映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するタイムマシンのベースカーとしてあまりにも有名で、30年以上経った現在でも高い人気を誇ります。
鋼板製バックボーンフレームにFRP製ボディを載せるという設計はロータスが担当。プジョー・ルノー・ボルボが共同開発した2.8リッターV6エンジンを後部に搭載し後輪を駆動するRRレイアウトを採用しました。ジウジアーロがデザインした直線基調のボディは、大きく上部へ開くガルウイングドアと、全体が無塗装ステンレスでヘアライン仕上げのボディパネルが、他には無い特別な個性となっています。
オートアートでは、実車のステンレスボディパネルをリアルに再現するため試行錯誤を繰り返し、開発期間は完成まで2年に及びました。素材としては通常の亜鉛合金製ボディを使用しますが、職人による丁寧な下地の磨き処理だけで1個につき1時間以上が費やされます。その後、特殊メッキ加工によりステンレスボディの輝きを再現。さらに、ひとつずつ職人がバフ掛けし、リアルなヘアラインを再現することが可能になりました。多くの工程を経て実現したリアルなボディパネルの質感は必見です。
ダイキャスト・モデルカー
【スケール】1/18