2015年10月2日、赤坂BLITZにおいてアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第1話放映直前前夜祭が開催、2日後に控えた放映開始を前に、多くのファンが会場に詰めかけた。
会場にはガンプラをはじめとした関連商品が早くも展示。立体で見る『鉄血のオルフェンズ』ワールドに、ファンの目も釘付けになったようだ。
（以下の記事には、第1話～次回予告までの本編内容が含まれます）

イベントが開催すると、いきなり第1話本編とメイキング映像「ROAD TO ORPHANS」を上映する大胆な試みがなされた。「出がらし」と称されるほどに荒れ果てた火星の大地に生きる、三日月・オーガス（劇中ではオルガに「ミカ」と呼ばれる描写があった）ら少年兵の、泥臭さと硝煙にまみれた世界が冒頭から描かれる。戦闘シーンでは小型のモビルワーカー戦から大型のモビルスーツ戦へのダイナミックな移行、そしてクライマックスでのバルバトス登場シーンまでがノンストップで展開され、新たなガンダム作品にふさわしいインパクト大な幕開けとなっている。三日月とクーデリア・藍那・バーンスタインの出会い、オルガの過去、少年兵の背中にある謎の接続コネクタ……と、いくつものドラマの「きっかけ」が明らかになった第1話は、30分があっという間に感じられるほどの情報量の凄まじさだった。

本編に続くメイキング映像「ROAD TO ORPHANS」では、キャラ原案・伊藤悠氏による三日月とオルガのキャラコンセプト、鷲尾 直広氏らメカデザイナーによるメカコンセプトなどを解説。伊藤氏のラフスケッチや鷲尾氏の「バルバトスは『なで肩』のイメージで作った」というコメントに加え、オルガ役の声優・細谷佳正さんからのコメントなど、この作品が様々な方向から創られた様子が映像によって紹介された。

▲左から小川プロデューサー、河西健吾さん、金元寿子さん

続いてステージに、三日月・オーガス役の河西健吾さん、アトラ・ミクスタ役の金元寿子さん、サンライズ小川正和プロデューサーがゲスト登壇。アフレコ時には音や音楽が入っていなかったが、本日完成された第1話を見て、キャストのお二人もその凄さに驚かれたそうだ。トークではアフレコ現場での河西さんの「仕事の後は腹が減る」を「食後の後は腹が減る」と言ってしまったエピソードから、戦闘時の絶えず掛け合うセリフの応酬など、現場の様子が語られた。

また、今回のイベントでは第2話の次回予告までが上映されたが、そのナレーションはなんと金元寿子さん。本編のハードさとは全く異なる（金元さん曰く「日常アニメが始まるのではないか、と思った」）、監督お墨付きのアトラの可愛らしい次回タイトルコールは必聴だ。

トーク中にはOP曲を手がけたマン・ウィズ・ア・ミッションからのビデオコメントも公開。上映会では疾走感とソリッドなイメージに溢れた楽曲が本編エンドロールとともに流れ、彼らからの応援メッセージも贈られた。OP映像は上映会時にはまだ公開されていなかったので、こちらはTVでの放映を楽しみに待とう。

最後にゲストの皆さんからの「10月4日の本放送では、OPが流れるところを見てもらえると面白いかと思います（小川）」「毎回収録を楽しんでいます。アトラはホッとした気持ちで見られるキャラかと思います（金元）」「いちガンダムファンとしてこの作品は本当に面白いと思いました。今日ここで1話を見たので、本当は（10月4日には）第2話を放映して欲しい（笑）TVで第1話をもう一度よろしくお願いします（河西）」の言葉でイベントは締めくくられた。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、2015年10月4日からMBS・TBS系列で夕方5時から放映開始。上映時とは異なる「仕掛け」があるなど、TV放映時で初めて明らかになる要素もあるそうだ。誰も見たことのないハードな「機動戦士ガンダム」が始まる。（文中一部敬称略）

場面カット

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』公式サイト

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