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司会を務める鷲崎健の呼び込みで、イオナ役 渕上舞、タカオ役 沼倉愛美、ハルナ役 山村響の順で登場。登場するや、観客から「かわいいよ!」の声。負けじと鷲崎も「かわいいよ!」「まわってー!」と連呼していた。

まずは、渕上舞から「みなさんこんにちは! イオナ役の渕上舞だよ〜!」と、いつもの愛らしい語尾のイントネーションでご挨拶。朝一番のステージにも関わらず、熱気あふれる観客からの大きな歓声に「すごいなあ」と感心しきりであった。続いては、沼倉愛美。「今日は晴れてよかったね!」と、まず歓声を集めた後「タカオ役の沼倉愛美です。よろしくお願いします」と、丁寧にお辞儀。山村響は「みなさん、アルペジワー!※1」と、ラジオでお馴染みのご挨拶。「ハルナ役の山村響です」と元気に手を上げた。

鷲崎から「三人揃って?!」と声が掛かると、渕上が音頭を取りながら「三人揃って Trident です!」と声を合わせポーズを決めた。観客からはひときわ大きな歓声が送られた。

 

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舞台の脇にいた “ヨタロウ”※2 も Trident のポーズに合わせてポーズを決めており、その愛らしさに、観客からだけではなく、壇上の3人からも声援を送られた。テンションのあがった山村響がヨタロウに抱きつくと、スピーカーから「ゴンっ!」と音。ヨタロウの額にある、ちょっと固い素材にマイクが当たった模様であった。

ちなみに、鷲崎とヨタロウはこの日が初対面。鷲崎は、先日封切られた「劇場版」※3 舞台挨拶の司会として東京・大阪・名古屋へ同行していたが、横須賀の舞台挨拶に登場したヨタロウとは会わなかったそうである。その鷲崎から「(ヨタロウは) 意外と動きも華麗なんですよ」との振り。「ジャンプ!」「しゃがんで」など、出された指示に従って動くヨタロウに、観客から「ヨタロウー!」「かわいいー!」など声があがった。ここで一旦ヨタロウは退場。


※1 アルペジワ … 音泉のラジオ番組「蒼きラジオのアルペジオ」で番組冒頭や、リスナーからのお手紙の書き出しに使われる挨拶。
※2 ヨタロウ … 作品に登場する刑部蒔絵というキャラクターが持っていたクマのぬいぐるみ。途中からは、キリシマの仮の身体という役割を担う。
※3 劇場版 … 『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC』のこと。テレビ版の総集編と、新作アニメで構成されている。2015年1月31日に封切られた。

 

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4人はテーブルと椅子に着いて、トークコーナーへと転換。

指定の席に着くや、鷲崎から「最初が Trident というのは安心感がある。なにせ、ついこないだまで12ステージ(舞台挨拶) で一緒だったから」と安堵とともに、ぶっちゃけの切り出し。Trident からも「(舞台挨拶) 楽しかった」との声。

鷲崎から、渕上舞と山村響へ「去年も (WFのイベントに) 出たの覚えてます? 大雪の日」と話題振り。山村からは「(時間的な部分で) 流れるようにメイクと着替えを済ませ、流れるようにステージに立ちましたから」との受け。

渕上からは、その話題から今年の「お天気」の話に言及。「昨日(2月7日)は、寒くて雨も降ってたじゃないですか。だから私はすでに ぬーちゃん(沼倉愛美の愛称)とご飯食べている時に謝っていたんですけど『ごめんねー。雨だねー』って」とはにかむ。それを受けた鷲崎は「いやいや、でも『渕神※4 rain』で良かった。これが『渕神 snow』まで行ってたらね」としみじみ。
沼倉から「最近 “晴れ率” 高いよね?」と言われると、渕上からは「Trident らしくないけれど」と笑いを誘う一言。


※4 渕神 … 渕上舞の通称。「渕神さま」とも。雨雲を呼ぶ、とまことしやかに囁かれている女神。

 

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話題は変わって「昨年の『アルペジオ』の活動について」。鷲崎から、3名へ向けてヒアリングがおこなわれる。3人からは口々に「再放送」「ショートコンテンツ霧くま’sの収録」「(Tridentの) アルバムをリリース」「新衣装」「舞浜でのイベント」などが語られた。Trident は、作品から飛び出したユニットとしては、昨今では稀といえるほど、様々な活動を展開している。

 

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今回のイベントは「劇場版公開記念」ということもあり、ここであらためて劇場版のPVがスクリーンに映し出された。司会の鷲崎が、画面に出てくる文言を拾いながら即興でナレーションを入れると、PVが終わるや、Trident と観客からやんややんやの大歓声。それが収まったところで、鷲崎から「劇場版を観た人はどれくらいいるの?」と声が掛かると、客席の8割程が手を挙げる。それを見て壇上の一同も「すごーい!」「ありがとうございます」と驚きや感謝を隠せない様子であった。山村からの「今週も観に行くよね?!」という言葉に、多くの観客から雄叫びにも似た同意の声があった。

ここからは、その劇場版の内容についてのトークとなった。
鷲崎から「(キャラクターの) 恰好も変わっていますよね?」という振りに、渕上は「(イオナの) 衣装も変わって、青い服から白っぽい服に変わってヒロイン感が増しました」コメント。
「イオナだけじゃなくて他の2人も髪型が変わっていたりとか……」という言葉に、山村が「赤いリボンになっていたり」と重ねる。「水着になっていたり……」という言葉には、沼倉が「あれはバカンス中だから」とタカオを擁護する言葉。
それに鷲崎が反応して「(タカオは) 肌色担当でしたよね?」と話題を転じると、沼倉は「肌色担当でした」と笑いながら同意。さらに「実は、あの水着は、フライングドッグの南プロデューサー※5 が選んだというお話を聞きました」と明かした。どの水着が良いのか、と見本を並べられ、その中から南プロデューサーがチョイスしたものが、劇中の水着のモデルになったとのことである。


※5 南プロデューサー …… フライングドッグのアニメプロデューサー。本作『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』でもプロデュースを担当している。

 

さらに話題が転じて、鷲崎が「(劇場版は) テレビシリーズの総集編と、新規の映像が全体の4割ぐらい」と解説。その新規映像に登場する『霧の生徒会』についての説明を鷲崎がキャストに求めると、渕上が眼力でアピールしながら志望。

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渕上が説明を始めると、ステージのモニターにも『霧の生徒会』のキャラクター立ち絵がタイミングよく映し出され、それを見つつのトークとなった。今回の劇場版では、ヒエイ(CV.M・A・O) が「生徒会」での活躍の中心となるそうであるが、渕上は「小うるさい (鷲崎 訳「お固い」)」とバッサリ。
また、テレビ版本編でイオナたちと触れ合うことによって コンゴウ(CV.ゆかな) が「変わって」しまったことに対しヒエイが恨みに思っていること、”霧の艦隊” の秩序を取り戻すため “不良” であるイオナたちを警戒しているのだ、と紹介した。

ミョウコウ・ナチ・アシガラ・ハグロについても言及されると思われたが、鷲崎がおどけて「(今回の劇場版第1作では) 特にコメントは無いかなぁ?」と言うと、客席から爆笑が起こった。
キャラクターに対するフォローとして、沼倉が「ミョウコウはドジっ娘だと思うんです」と発言。「だって、見てくださいよ。左右の靴下の丈が違う!」とスルドイ指摘。鷲崎もそれを受けて「(霧の) 生徒会はこれでエエんか?!」と漏らした。
沼倉は立て続けに「”絶対領域” が許される生徒会って…… (スカート丈が短いということ)」と疑問を呈す。鷲崎も、その校則がどうなっているのか、また不揃いな制服に対しても指摘をおこない大いにウケを取っていた。

渕上から「どれが一番弱そう?」と、メンバーに対し質問が投げられると、すかさず「僕は、佐藤聡美のキャラ(ナチ)だと思ってるんですけど」と鷲崎。沼倉は「いや私は、裕美ちゃん(ハグロ)だと思う」と応答。「ちっちゃいし、こうやったら(額に手のひらを付けて伸ばしたら) 手が(パンチが) 届かなさそう」とコメントし、会場の笑いを誘う。山村は「やっぱりドジっ娘※6 のミョウコウさんじゃないですか?」と納得の一言を放った。


※6 ドジっ娘 …… あくまでも登壇者の想像です。

 

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ヒエイ以外の「霧の生徒会」4人については、今回の劇場版第1弾では顔見せ程度の出演となっていたが、10月公開の劇場版第2弾ではどれだけ活躍するのか、という話題が出された。山村がおどけて「あまり活躍されると私達の出番が……」と口にする。それを受けて沼倉が「でも正直、ハルナ (劇場版第1弾で) 何してたっけ?」と、会場に爆笑を巻き起こす。
今回の劇場版第1弾では、ハルナは「平和なシーン(日常)」を担当していたこともあり、第2弾で「霧の生徒会」にあまり活躍をされるとハルナの出番が取られるのではないかと、危惧している様子であった。

劇場版では、イオナたちメンタルモデルの「心の成長」が読み取れる内容になっているとのこと。渕上から「心だけではなく、メンタルモデルの『身体の成長』も見てください」とコメント。一方、身体が成長しきっているタカオについて、鷲崎から「大スクリーンでバインバイン揺れてましたけど」と話題がふられると、沼倉が少し笑いながら「あれも首脳陣の趣味だと思う」と一言。山村は「タカオはカメラのある場所を分かった動きをしている」とツッコミ。それを鷲崎が「あざといですね!」と受けた。

また、主役の千早群像については、鷲崎が「主人公らしい動きをしている」と感心しきり。山村も「ラストが気になるところで終わっちゃうんですよね」と同調する。「劇場版第1弾を見に行かずに、第2弾を見に行って話がわかるのかな?」と渕上から疑問が投げかけられると、壇上の残りの3人も「確かに」と口を揃えた。

それを受けて、鷲崎から、まだ見ていない人は10月3日に公開される第2弾『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza』が始まる前に、第1弾を見て欲しいという宣伝があって、トークコーナーは締めとなった。

 

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ここからは、グッドスマイルカンパニーや関連各社から発売される商品の紹介となった。
セッティングの間、BGMに合わせ鷲崎による華麗なダンスが披露され、アーティストhibiku としても音楽活動している山村が、リズムに合わせて合いの手を入れる。観客席もクラップで盛り上げるなど、楽しい場面転換となった。

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まずは「ねんどろいど」。イオナとタカオが紹介された。タカオを撮影する動画用カメラがローアングルで、タカオのスカートの中がちょっと見えてしまうハプニング(?)があったものの、愛らしいねんどろいどの造形に、出演者一同もご満悦の様子であった。
続いては「figma」イオナ。こちらも鷲崎の指示で際どいアングルで撮影をされていた。イオナに続いてタカオ・ハルナの発売の決定しており、鋭意製作中とのことである。
新ブランド「グッドスマイル・アームズ」からは イ401の紹介。変形ギミックが搭載されており、差し替え等なしで「超重砲モード」に形を変えることができる。

商品紹介コーナーはここまで。

 

最後は、ミニライブコーナーとなった。

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1曲目は、初めての披露となる「Blue Snow」。劇場版のオープニングテーマソングである。しっとりとしたスタートから、アップテンポへと変化していく極めて難易度の高い楽曲。その楽曲にこめられた思いを、歌に乗せようとする三人に、会場も徐々に熱を増していく。

楽曲が終わると、渕上から「劇場版とCDに収録されている楽曲はアレンジが異なるため、どちらも聴いていただけたら嬉しいです」とコメントがあった。

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2曲目は、Trident の代名詞的存在ともいえる「ブルー・フィールド」。前奏から観客のボルテージは最高潮。思い思いに、拳やペンライトをかざす様子が何とも楽しげに映る。「All I see」のコールもバッチリ決まり、間奏明けのクラップから大サビへ。Trident と客席が一体となったステージは素晴らしい完成度だった。

この2曲が披露され、この日のミニライブは終了となった。

 

楽曲終わりで鷲崎健が再び登場。
ミニアルバム「Blue Snow」のリリース記念イベント、Trident のライブ情報、改めて劇場版の告知がおこなわれた。

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劇場版第2弾のPVもスクリーンに映され、それを観た鷲崎が「蒼き鋼」チームが一切でてきていない事に触れると、Trident の3人からは「全然『蒼き鋼』じゃない」「ポスターにも私達の名前がない」「よし (生徒会を) 沈めよう」「開始10分で」など、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

ただ、監督※7 から「タカオは笑っちゃうくらい活躍する」という言質を取った沼倉は「これでもし活躍しなかったら……」と興奮気味に語り、壇上にも笑いがあふれた。
ここでヨタロウも合流。Trident の声に合わせ「All I see」のポージングを愛らしく表現した。


※7 監督 …… 岸誠二。アニメ監督・演出家。チームティルドーン代表。

 

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鷲崎からの振りで、最後のご挨拶。
山村は「今年1年も『アルペジオ』イヤーにできるよう、頑張って行きたいと思いますので応援よろしくお願いします!」とコメント。
沼倉は「今年も来年も皆さんと楽しんでいきたいな、と思いますのでこれからも宜しくお願いします」と口にした。
渕上は「お足元の悪い中……と言わずに済んだことを大変喜ばしく思っています。3月のライブでは、もっともっと完成度を高めて良いものをお届けできるよう頑張ります。劇場版第2弾も生徒会ファンの皆さんには申し訳ないんですが、私達が勝つと思うんですよね。ぜひぜひその時を楽しみにしていてください」と、笑いを取りつつ締めた。

 

最後は、当イベント恒例、司会からの「ワンダフルホビーライフ!」の掛け声に、出演者・客席・ニコニコ動画が「フォーユー!」と唱和して終了となった。

 

[取材・撮影 amiami hobby news]

『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』公式Webサイト

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