【インタビュー・レビュー】 メガミデバイス SOLホーネット / SOLロードランナー 1/1 プラモデル[コトブキヤ]

コトブキヤから第1弾「WISM・ソルジャー アサルト/スカウト」、第2弾「WISM・ソルジャー スナイプ/グラップル」が発売中の、1/1可動美少女キット「メガミデバイス」シリーズ。今回はその企画・開発を手掛けるキーパーソン、鳥山とりを氏(写真右)と野内秀彦氏(写真左)のお2人にシリーズの見どころについてのお話を伺いながら、現在予約受付中の第3弾「SOLホーネット」、第4弾「SOLロードランナー」の撮り下ろしレビューをお送りします!

 

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──それでは、お2人のプロフィールからお願いします。
野内:コトブキヤの企画担当をしています野内です。メガミデバイスでは鳥山さんがプロデューサーという形なので、私は開発メインで関わらせていただいています。
鳥山:ランペイジの鳥山です。元々は某ゲーム会社でフィギュアや玩具の開発をしていたんですが、退社してから造形・原型の会社を友だちと2人で立ち上げまして、ロボット系のガレージキットや玩具・プラモの原型を手掛けています。そのうちの一つとしてメガミデバイスを浅井さん(原型 浅井真紀氏)、コトブキヤさんと一緒にやらせていただいています。

──では、メガミデバイスの成り立ちから伺っていきたいと思います。まずは、浅井さんが開発した新型汎用素体「マシニーカ」がベースということですね。
鳥山:私が元の会社を退社してから、ランペイジを立ち上げて新しいことをやりたいなと思っているときに、浅井さんから「こんな素体を開発しているんだよ」というお話をもらいました。ちょうど、フレームアームズ・ガールが発表された3年前ごろのことですね。浅井さんとコトブキヤさんの間で、その話が動き始めたところだったんですね。
野内:その頃、コトブキヤでは浅井さんデザイン・原型で『PSO2(ファンタシースターオンライン2)』の朱鬼姫を発売して、次に何をしようかと相談していたところで。マシニーカは浅井さんがメーカーもお客さんも自由に使えるオープンソースとして企画していた物でしたから、コトブキヤとしても関わりたいと動き始めていました。
鳥山:そこで私が呼ばれてホイホイ出て行ったらですね(笑)、マシニーカ素体をベースに武器などを付けられる物を、みんなで楽しく作ろうということになりました。まずはそのマシニーカ素体ありきで、島田フミカネさんにデザインを描いてもらったものが第1・2弾のWISMソルジャーシリーズになります。

──素体の可動設計などに関しては、すでに浅井さんの元で出来上がっていたものなんでしょうか。
鳥山:島田さんにデザインを描いてもらいつつ開発を進めたんですが、その時点で元になるのは浅井さんが試作した原型だけだったんです。そこから進める中で、関節構造などを少しずつチューンナップしていって最終的な形になりました。浅井さんの方でもその試作原型で完成というのではなく、現在に至るまで常に進化させている最中なので、メガミデバイスの開発中にもブラッシュアップされていったんです。腕の太さの調整や、股関節がボールジョイントから軸可動になったりという感じですが、その時点で島田さんのデザインに対する影響はなかったですね。

 

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↑メガミデバイス第1・2弾「WISM・ソルジャー」のデザイン資料。
立体物からフィードバックしながら、ディテールひとつひとつに詳細な修正が加えられています。

 

──そのデザインと設計が組み合わさってからが、コトブキヤさんの開発のお仕事になるのでしょうか。
野内:その前の時点から、インジェクションキットとして可能かどうかを判断しながら、できない部分は直していただくという形で相談を重ねていきましたね。パーツの厚みなどはかなりギリギリまで攻めています。

──お腹の外装の交換などは、相当に薄いパーツに仕上がっていますよね。
野内:お腹は開発担当が一番苦労した点だと言っていましたね(笑)。
鳥山:武器の組み換えだけじゃなくユーザーが様々な形で作って遊べるように、開発側としても一緒に遊びながら作っていきたいというコンセプトがありまして。そこで島田さんのデザインラフにあった肌の出ている状態と出ていない状態を、着せ替え的なギミックで表現できないかという案が出たんです。が、それを実現するのがコトブキヤさん的にはけっこう大変だったというね(笑)。
野内:胴体を丸ごと交換するならともかくお腹の外装だけを差し替えるとなると、付け外ししても壊れないようにしないといけないので。だいぶ調整しましたね。

──スナップフィットで組むパーツは合わせたらぎゅっとはまって外れないようにするけど、交換する部分は緩くないけれど外せるという調整にしないといけないんですよね。これは製品を組んでいてもすごく感心した部分でした。
野内:浅井さんの原型をスキャンする形で金型に置き換えていくんですけれど、それなのに同じ可動範囲にならないということもありましたね。胴体の反りなどは、原型では90度近く反ることができるのに、ウチの最初のサンプルではまったく反れなくて。内側のほんの少しの厚みの違いなど、ギリギリまで調整して浅井さんの求める可動スペックを実現していきました。
鳥山:実際、この胴体内によくもまあ詰め込んだなという可動ギミックが入っているにもかかわらず、さらに交換できるようにしてくれという無茶な要求をしているので。

──交換しないなら必要のない軸を追加しないといけないわけですよね。
野内:そうですね。外せないようにして太い軸を入れるなら、簡単に頑丈にできるんですけれど。
鳥山:シリーズの最初だったので、仕様に関しては手探りの部分というのも多かったですね。フレームアームズ・ガールなどを敵にして(笑)絡めて遊ぶというのもいいんですが。単体キャラだけじゃなく味方チームだったりライバルキャラだったりと、シリーズ第1弾だけでも遊びの幅が広げられるように盛り込める物は盛り込もうというコンセプトで詰めていきました。あとはプラモデルとしてはスケールキットなどでも一般的な、コンパーチブルキットという感覚で遊んでもらえればというところですね。

 

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↑WISM・ソルジャーの素体モードと武装モードで交換するパーツ。
かなり細かく見えますが、いずれも安定した抜き差しで交換することができます。

 

──プラモらしさという点ではパッケージを開けた際に、パーツがすごく細かく分割されているという第一印象はありましたね。
鳥山:第1弾には大きな羽根や大きなライフルといったパーツがないというのもあると思いますが、島田さん自身プラモが大好きで、デザインをしながら「こうしたら色分けできる」「こうしたら継ぎ目が出ない」というところまで考えられる方だったので。腕の合わせ目も凹モールドのラインにすることで、ここはディテールだから合わせ目消しはしなくていいですよ、というデザインにしてあります。その分だけパーツが細かくなったところはあるんですが、コトブキヤさんのノウハウに対する安心感もあったので、無理だと言われたら直せばいいやという考え方で(笑)。
野内:こちらも浅井さんのレイキャシール(PSO)の頃から慣れているので(笑)。あがってきたものは、ギミックもそのまま実現していますね。難しかったのは先のお腹の他には、肩から背中にかけてですかね。首の交換のための分割も含めて、浅井さん版のマシニーカとは違ったコトブキヤ版独自の解釈になっています。
鳥山:肩の前後動の可動については、美少女素体ではこれまでにないものになっていますね。浅井さん自身のマシニーカ素体も御本人のもとで製品化に向けてまだ開発中ですが、現在最新の浅井素体として製品化されているのはメガミデバイスのセールスポイントでもあります。
野内:実例としては、こう銃を構えるポーズですね。両手を前に出しながら、照準を覗くように首を傾ける動き。美少女型のプロポーションでこれができる素体というのは、いまのところなかったと思います。

 

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↑両手で銃を構えるポーズ。
自然な肩の上がり方、首を傾ける仕草の表現が可能になっています。

 

──それだけ凝ったパーツ構成なのに、実際に組み始めてみるとすごくすんなりと完成するのにも感心しました。
鳥山:今後のマイナーチェンジはあると思いますが基本の素体としてずっと使っていくものなので、新製品のたびに毎回組まなきゃいけないじゃないですか。だからあまりに複雑で飽きたりしないように、「またこれ組むのかよ」って言われないレベルにはなっていると思います(笑)。
野内:素体がすぐに組めるので、そこから先の武装パーツが多くても完成までのモチベーションが保ちやすいと思います。

──では今回のレビューの本題でもある、次回作のSOLシリーズについてお願いします。こちらはキャラデザインに黒星紅白さん、メカデザインが柳瀬敬之さんというタッグですね。デザインワークはどいういう比重で進められたんでしょう。
鳥山:柳瀬さんの方で身体のメカデザインを作っていただいてから、それに合わせて黒星さんに頭部のキャラクターを描いていただくという順で進行しました。第1・2弾のWISM・ソルジャーはメガミデバイスの世界観を固めすぎないように一般兵士だったんですが、今度はソルジャーの4体チームに対して、SOLの2体チームで戦っていい勝負になりそうなデザインをということでお願いしたんです(笑)。あとは2体の武装を合体させて遊ぶことができるようにと当初から柳瀬さんに相談していました。「それなら2体で役割を変えるのはどうでしょう」という案をいただき、空を飛ぶ機体と地上を走る機体というコンセプトはすんなりと決まりましたね。そういう機体コンセプトも含めて、それぞれのチームが対戦したらどんな展開になるのかまで想像して遊んでもらえたら嬉しいです。

 

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↑SOLホーネット&ロードランナーの開発資料。

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↑交換用顔パーツは、黒星紅白氏がデザイン画で提案した中からセレクトされたもの。
スペシャリスト機らしい自信に満ちた表情になっています。

 

──キャラデザインについてですが、この髪型は金型で再現するのは大変だったのではないでしょうか?
野内:正直なところを言うと、最初は開発に見せていなかったので、後でとても驚かれました(笑)。特にロードランナーのソバージュですね。この毛先に、くるっとカールしている横の髪と、どう分割するかはかなり悩みましたね。頭部の原型はスケールフィギュアでも活躍されている福元徳宝さんに担当してもらって、結果的にはとてもいい出来になりました。
鳥山:バイザーのデザインも、クリアパーツの下に目が見えるというのがポイントだったので、データの段階からきっちり位置を合わせるように作っています。

──素体も、胴体周りのディテールが違ったり、足に”スジ彫り”が入っていたりと、金型の流用ということではないのですね。
鳥山:はい。一部、共通金型もありますが、ほぼ新規金型です。

──その分、組み換えが少なく武装状態が出来るようですね。
鳥山:そうですね。そのぶんホーネットのバックパック、ロードランナーの脚と、武装のボリュームを充実させています。ホーネットのバックパックは、このアームでダイナミックな動きができるようになっています。少ないパーツでも可能な限り可動軸を盛り込めるよう柳瀬さんにデザインしてもらったので、このパーツだけ他の部分に移植して組み替えても面白いですし。今後はこういったパーツも増やしていきたいですね。

 

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↑ホーネットのバックパックは、ブースターの支柱が自在に可動。大きくシルエットが変化します。

 

──ロードランナーの脚は、対照的に大きなパーツでがっちりとした作りですね。
鳥山:こちらはやはり、ちゃんと大きな脚パーツを用意したかったのと、その中にも軸穴を多く設けて拡張性の高いものにしてあります。また、この上部が足の動きに合わせて可動するようになっているなど、迫力のある形状とマシニーカ素体の可動範囲を両立できるように気を配って設計してあります。

 

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↑カバーパーツを外すと、足首側にも3ミリ軸が現れるロードランナーの脚部。
大きく尖った腿の上部は可動することで、脚の動きを制限しないようになっています。

 

──お話は尽きないですが、このあたりでユーザーの皆様へのアピールをお願いできますでしょうか。
野内:ホーネットとロードランナーはそれぞれ、WISM・ソルジャーと組み合わせても遊べるというのを推しておきたいですね。武装パーツと素体の組み合わせはもちろんですし、素体のパーツ交換でも魅力的なカラーリングになります。
鳥山:プラモデルということで、できる方には塗装していただくこともできる商品ですから、この武装パーツを白く塗って強化型WISMという楽しみ方もできますね。ワンフェスでは次のモデルも発表しましたし、これからもいろいろと自由に組み合わせて遊んでいただければと思います。

──興味深いお話をたくさん、ありがとうございました。今後のシリーズ展開も含めて楽しませていただきます!

 

インタビューでも語られた通り、他のメガミデバイスや、おなじみM.S.Gシリーズと組み合わせても楽しいですよ。
ここからは、さらに撮り下ろしカットで「SOLホーネット」「SOLロードランナー」の見どころをチェックしていきましょう!

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それでは早速、武装モードからご紹介!
武装モードにするには、それぞれの素体に基部パーツを装着。腰や背部に3ミリ軸の穴が追加されます。

 

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ホーネットのバックパックとロードランナーの脚部、2体分の武装を組み合わせてパワーアップ! 手持ち武器も合体させることができるんです。

 

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ホーネット+ロードランナーをさらにカスタマイズ。脚部にブースターを取り付けて、高速走行から斬りつけるイメージ!
ホーネットの可動支柱を組み替えて使っているのもポイントです。

 

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素体の関節などは共通の仕様なので、WISM・ソルジャーの手足、胸などと交換可能。オレンジと白の組み合わせはコケティッシュな魅力が増しますね!

 

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もちろん、WISM・ソルジャーの素体にSOLの武装を取り付けることもできます。これなら1対1でも戦える!?

 

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SOLも負けずに、M.S.Gでさらにパワーアップしてみました! ホーネットの可動支柱は、M.S.Gとの組み合わせでも幅広い応用が利きます。

●使用したM.S.G
M.S.G モデリングサポートグッズ ヘヴィウェポンユニット MH04R グレイヴアームズ

 

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ロードランナーには、脚部の3ミリ穴に大型のブレードを装着して敵を切り裂く蹴り技系のスタイルに! 左足にも小型のブレードを複数装備してありますよ。

●使用したM.S.G
M.S.G モデリングサポートグッズ ヘヴィウェポンユニット MH03R ユナイトソード
M.S.G モデリングサポートグッズ メカサプライ02 フレキシブルアームB
 

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そして、ギガンティックアームズを組み替えた戦闘ビークルに乗せてもバッチリフィットします。これはWISMが何体いても太刀打ちできないかも!?

●使用したM.S.G
M.S.G モデリングサポートグッズ ギガンティックアームズ01 パワードガーディアン

 

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メガミデバイスの第3弾、空の「SOLホーネット」は6月発売予定。第4弾、陸の「SOLロードランナー」は7月発売予定で、それぞれ予約受付中!
あなたのイマジネーションで、卓上で繰り広げられる1/1サイズのメガミたちによるバトルを自由に楽しみましょう!!

 


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